タレブの言っている事にはあまり同意できなかったんですが、
17章の表4「ランダム性への2つのアプローチ」にある、タレブが理想としている「懐疑的実証主義と非プラトン派」の項目は不思議に同意できることが多かったのです。
タレブのエッセイに含まれる挑発的な釣りにひっかかって誤読してたのかしらん?
でも、その欄にも同意できない項目はあるのでそこが大きな違いなのかも。
2010年9月13日月曜日
2010年9月1日水曜日
ようやくブラック・スワンを読みました(上巻だけ
とりあえず上巻だけ読みました。
図書館で順番待ちに1年かかるとは。
それはともかく、ちょっとがっかりというか、かなりがっかりしました。
翻訳のせいもあるのかもしれないけれど……
【講釈】という用語が多用されるけど、認知について扱うのであれば【解釈】の方が適当だと思います。一度気にしはじめたら、読んでいる間中気になってしまいました。これは翻訳のせいかな?
そもそも、現実というか世界は記述可能であるかという問いとか、歴史は史観なしにはあり得ないとか、基本的な常識に触れないでいて卑近な例で語られても、と思いましたがエッセーだからこの辺は大目にみるしかないのでしょう。
例えば、相対性理論や量子力学が出てきたからニュートン力学が全く意味のない理論になったわけではなく、ニュートン力学だって普段人間が生活している世界での現象整合性は十分に取れていたわけですから、後発の理論はニュートン力学を包摂したものでなければなりません。実際そのようになっています。
科学の大系というのはこのように進歩によって広がっていく領域を取り込みながら再構築していくたぐいのものです。
タレブはブラック・スワンの登場によって今までの理論が全く無駄になりかねないため、既存の理論に懐疑を抱くという立場のようです。私も懐疑主義者のつもりでしたが世界のとらえ方が私とはずいぶん異なっているんだなあと思いました。
もっとも、現在広く論じられている経済・金融理論についての現象整合性は、物理学ほどには厳密ではないんでしょうねえ、きっと。そういう分野ならこういう考え方もアリなのかも。
下巻も早く読んでしまわないと。
図書館で順番待ちに1年かかるとは。
それはともかく、ちょっとがっかりというか、かなりがっかりしました。
翻訳のせいもあるのかもしれないけれど……
【講釈】という用語が多用されるけど、認知について扱うのであれば【解釈】の方が適当だと思います。一度気にしはじめたら、読んでいる間中気になってしまいました。これは翻訳のせいかな?
そもそも、現実というか世界は記述可能であるかという問いとか、歴史は史観なしにはあり得ないとか、基本的な常識に触れないでいて卑近な例で語られても、と思いましたがエッセーだからこの辺は大目にみるしかないのでしょう。
例えば、相対性理論や量子力学が出てきたからニュートン力学が全く意味のない理論になったわけではなく、ニュートン力学だって普段人間が生活している世界での現象整合性は十分に取れていたわけですから、後発の理論はニュートン力学を包摂したものでなければなりません。実際そのようになっています。
科学の大系というのはこのように進歩によって広がっていく領域を取り込みながら再構築していくたぐいのものです。
タレブはブラック・スワンの登場によって今までの理論が全く無駄になりかねないため、既存の理論に懐疑を抱くという立場のようです。私も懐疑主義者のつもりでしたが世界のとらえ方が私とはずいぶん異なっているんだなあと思いました。
もっとも、現在広く論じられている経済・金融理論についての現象整合性は、物理学ほどには厳密ではないんでしょうねえ、きっと。そういう分野ならこういう考え方もアリなのかも。
下巻も早く読んでしまわないと。
2010年5月8日土曜日
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